果汁具味日記


オタク系趣味からアウトドアまで、広く薄ーくやってます。最近は登山!

憧れの剱岳(早月尾根)に日帰りで登ったが計画が良くなかった話

2016.09.27
内容を考えるとあんまり公開する気にならず、一ヶ月経ってしまった。
これを日帰りといえるかどうか微妙…
いや、日帰には全然こだわっていませんでしたよ!本当です。
ただ、この翌日は天気崩れる予報だったので。
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富山は遠かった、馬場島は本当に遠かった。
茨城から7時間の運転でした。
故郷の岩手に帰るより長い時間、それも日帰りで(汗)

仕事終わりに1時間半だけ寝て出発しました。

剱岳は登山趣味になった方の殆どが行ってみたい山になるのではないでしょうか。
自分もそうでした、登山やる前から名前だけは何となく知っていましたからね。映画もあったし。

しかし、機会に恵まれなかった…
今年もよく雨にぶち当たりましたし。
そう考えると何度も言ってますが、登山初めたばかりの2013年と2014年は相当ついていた。


馬場島登山口 03:22
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長距離、長時間運転を経てやってきました。仮眠は出来ませんでしたので出掛けの1時間半のみって事になります…
有名な石碑を見てブルってきます。漆黒の闇の事よりも。



04:11 松尾平
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最初からいきなり急登で相当ビビりましたがすぐに緩やかな登山道になり、あれ?こんなもの?な~んて思っちゃいましたが、
「そんなわけないよな」

本当、そんな訳ありませんでした!北アルプス三大急登の大トリに相応しい凶暴な角度。
燕岳の合戦尾根、烏帽子岳のブナ立尾根と歩いてきましたが、それらとは別次元の疲労を味わったのです。
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日が昇りました。あの山はなんて名前だろう…凄く綺麗でした。
※帰宅後に調べて毛勝山(猫又山?)と判明。

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標高2000mまでがとにかく、とにかく長かった!
剱岳は2999mですのでまだあと1000m近くあります。
新穂高からの槍ヶ岳も同じような感じですが、急斜面ぶり、滑りやすい木の根っこ、最後の岩場も考えますと2013年の日帰槍ヶ岳の方が遥かに楽だった!
と思う自分です。距離はあちらの方長いですが、比較的歩きやすい、終盤もつづら折りの急登でしたが目一杯モモあげたり、滑落の恐怖に怯える事は少ない(槍ヶ岳山荘まで)
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ネコ耳の岩が見えてきました。
U M R ハイッ!U M R ハイッ!ユーマじゃないよ、うっまっるっ!♪
U M R ハイッ!U M R ハイッ!ユーマじゃないよ、うっまっるっ!♪

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アニメのうまるちゃんOPが頭の中で延々とループしていました。
この時点で相当、 相当疲れていたのだと思います。


07:39 早月小屋
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フオォォッォォォォッ!
やっと、やっと小屋に着いた~~疲れたよ~~
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本当にオアシスに見えました。行きでは小屋には入りませんでしたが、ここで朝食取って大休憩します。
でもね、ここまでは早月尾根の序章も序章でした。

此処から先は更に凶暴な角度&気の抜けない危険地帯がほぼ最後まで続きます。
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ストックなんて便利グッズはとっくに使えません。
睡眠不足の状態で登る登山道ではありませんでした。
運動不足のメタボリック中年が日帰りするような場所でもありません。

とにかく剱岳に今年中にどうしても何が何でも来たかった!
その思いのみでした。

しかし、そんなオッサンの思いが如何に危険だったかと気付かされる事態が起きます。
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凄まじいヘリの音が周囲に響き渡る。
人が手を上げているのが見えます。
何度も何度近づいたり離れたりを繰り返している。
何かあった、 絶対に何かあった!!
急に怖くなりだして、ここからヘルメット着用しました。

山頂から降りてきた人とすれ違った際に
「滑落事故あったみたいです」
と聞いた。
そこから先、すれ違う人すれ違う人、みんな事故の事を話してくれました。
カニのハサミと呼ばれる所の手前?その周辺で落ちたとの事。
ここで私、猛烈に恐ろしくなってきました。
あれは俺だったかもしれない、てか、まだ今から俺がそうなるかもしれない!と。

その後、自宅に帰ってから調べました。
残念な事に滑落された方は亡くなったそうです。
この方は24日に欅平から入って剱岳へ登頂、早月尾根で下山開始してすぐでの事故だった様です。
欅平からという事は水平歩道を歩いてきたという事ですよね?
スリリングでとんでもない景色だらけの、とても羨ましいヨダレもののコースを歩いてきた方でした。
しかし、早月尾根と比べると遥かに危険地帯が連続したコース。
最後の早月尾根での事故とは本当に不幸な出来事でしかありません。
ご冥福をお祈りします。

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室堂方面が見えます。
本当はあちらから登るつもりでした。
しかし、去年もそうでしたけど、今年も天気に恵まれませんでした。
あちらからだと一日で剱岳の山頂には立てません。
だからとても辛い辛い早月尾根を選んだのですが…

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見上げる。
両手を使って登る。
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また見上げる。
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両手を使う…
試練でしかありません。


そして鎖場登場。
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10:46 カニのハサミ
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この棒がチョ~助かります。
設置してくれた方には感謝しかありません。
画像じゃ伝わりにくいかもしれませんが、とても狭い足場と体側は垂直っぽい壁になっています。
滑り落ちたらとんでもない事になります。

カニのハサミ自体は短めで、別山尾根からのカニのタテバイ、ヨコバイの方が危険だと思いますが、ここに来るまでの体力の消耗具合を考えますと、こっちも同じくらい危ないと思います。
向こうはほとんどの方が前日剣沢小屋かキャンプ場で宿泊されている方、アタックザックで軽装ピストンされている方ばかりですからね。

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つらい、
つらいぞ。


しかし、ここを登りきったら…

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うおおおおおおお、すごい~
そして、
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あと少しだ!


11:00 剱岳山頂
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髭ボーボーは雨が降らない様にと自分での験担ぎです、。それにしても汚いな(汗)
感無量…
本当に嬉しい。
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なんてすごい景色。
2016.9.27 剱岳山頂 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA



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7月に登った白馬岳も見えます。
あそこから見た剱岳に完全にヤラれたせいで今回の無茶に繋がった感はありますね。
でも本当に凄かった、あの時の衝撃は。

さて…

問題は下山です。
悩みます。もう完全にガス欠だからです。
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早月小屋があんなに遠くに見えます。あそこまで何とか下りて小屋泊しようか…
しかし、翌日は天候が崩れる予報でした。

それと、ここまで来て思ったのは
すごく大変だったけど、早月小屋から先は滑落死したり、ガスっても道に迷う様な場所は無かったよなぁ…って事でした。
ゆっくり歩けば、ナイトハイク前提ならば行けない事も無いかも…
でも、もう体力がなぁ~

と、悩んでいたら、山頂に居た同じ早月尾根を登ってこられた方とお話した際、

「早月小屋から先はゆっくり行けば大丈夫さ~」

今まさに自分が心の中で思っていたことを言ってくれます。
それであっさり決めてしまいました(汗)

ただ、たしかにそう。確かにそうだったんだけれど、もしも捻挫一発でもやったらアウトです。

それと、ある意味コレが一番の事でしたが
500km以上の運転!
この事がすっぽり抜けていました。
しかもマニュアル車なんだよね。疲れた足には地獄です。
一昨年、富士山帰りに渋滞した時は富士登山より辛かったもんな。

幸い、渋滞には遭遇しませんでしたけどね…とは言え、これも結果論ですから。


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下山中、沢山の雷鳥ちゃんに遭遇。池塘では何十年ぶりにサンショウウオも見て、また、その後には初めてオコジョさんにも会いました。
どいつもこいつも写真ピンボケですが(汗)
動画では綺麗に、かわいく映っています。


18:24 馬場島
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結局、行きも帰りもナイトハイクに。
完全に無理山行。
駐車場に向かっている時、色んな事が頭に浮かんでは消えていきました。

「試練と憧れ」

本当にそうだったなぁ…と感じた1日でしたね。
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